「コミュニティ・スクール」カテゴリーアーカイブ

ひだまり探検隊追跡記

前回に引き続き、1・2年生によって結成されているひだまり探検隊のまちたんけんに密着してきました。

今回の行き先は、町内にある体育館とプール。今回の探検では、どんな発見があったのでしょうか?

体育館へ到着すると、早速、教育委員会の職員が出迎えてくれました。

実は、隊員たちは、以前からこの職員とは顔見知りであったようで、久しぶりの再会を喜んでいました。そう、探検隊は、顔も広いんですよ!

職員から、体育館の構造や役割について教えていただきました。後志管内の木を使って体育館が建てられているなんて、驚きでしたね!

続いては、2階にあるウォーキングデッキへ。ここは、ランニングをしたり、歩行運動をするスペースです。隊員たちは、早速、「走ってみたいです!」と宣言。スリッパでしたが、その走り方は、見事なものでした。

「顔の広さ良し!」、「走力良し!」とくれば、今度は、探検隊の見せ場、質問タイムの時間がやってきました。

体育館の運営の状況など、たくさんの質問をしていました。探検隊と交友が深い職員も「普段からしっかり勉強していることが伝わってきた」と感想を述べていました。

前回の郵便局へのまちたんけんでもそうでしたが、鋭い質問、素晴らしいお礼の挨拶がされていました。隊員たちをまとめる隊長(担任の先生)の影響が大きいのかもしれませんね!

本日の追跡記はここまで。次回は、プールでの見学の様子をお伝えしますね!

ひだまり探検隊を追跡!

みなさんは、潮路小学校に探検隊が結成されていることは、ご存知でしょうか?

その名は、「ひだまり探検隊」。笑顔があふれ、心も体も元気な隊員たちによって結成された潮路小学校でたった1つしかない精鋭部隊なのです。

1月のある日、ひだまり探検隊に密着取材してきました。

キーンコーンカーンコーン(チャイム音) という出動のサイレンが校内に鳴り響くと、隊員たちは、外に出る準備をはじめました。

真っ先に準備が完了したのは、こちらの隊員。他のみんなが来るのを寝て待っていました・・・

全員が集合し、いよいよ出発!と思ったその時ーー!!!

「手袋をはくのを忘れてるよ!」と司令塔役である教頭先生の声が。慌てて、救援部隊である養護教諭が手袋を用意。困ったときに、みんなで支えるチームワークの良さが潮路小学校のいいところなのです。

手袋よし、帽子よし、長靴よし!今度こそ、準備は万全。隊長の担任の先生から2列に並んでいきましょう、と指示が。きっちりと等間隔で整列し、みんなからの温かい声援をもらい、目的地を目指します。

10分以上歩き、無事、目的地に到着。足元が悪い中でしたが、みんなで励まし合い、助け合い、ここまで来ることができました。探検隊が目指していたのは、郵便局だったのです。

隊長が潮路小学校のひだまり探検隊が到着したことを告げると、郵便局のみなさんが温かくお出迎えをしてくれました。

早速、事務室の中に入らせていただけることに。椅子に座り、ほっと一息つくと、今日の授業のはじまりです。

今日の授業のテーマは、郵便物が届くまでの流れについて。大きな説明用の資料を使い、ポストに入っている郵便物がお届け先に到着するまでの流れを丁寧に教えていただきました。間違えがないように、早く届けられるように、たくさんの労力がかかっていることに隊員たちも驚いている様子でした。

最後は待ちに待った、質問コーナー。隊員たちは、この日のために、何を質問しようかと、一生懸命考えてきました。質問が終えると「ありがとうございます。」とお礼をいいます。感謝の気持ちを伝えることができるのも、ひだまり探検隊のすばらしいところ。日頃からの感謝の気持ちがあるからこそ、こういう場面で発揮できるのですね。

今日の探検はここまで。最後にたくさんのおやつをごちそうになり、探検隊のがんばりが称えられました。

郵便局の方は、このような感想を話してくれました。「子どもたちが来てくれたので、 元気が出たり、嬉しい気持ちになりました。ぜひ、また来てください。」と。

ひだまり探検隊の「笑顔」や「元気」は、まちの人を勇気づけてくれる不思議なパワーを持っているのです。

隊長の話によると、これからも探検活動がまだまだ続くようです。

次回は、どんな探検になるのでしょうか?

次回も探検隊の持つ不思議なパワーに迫っていきたいと思います。

合格点

1・2年生が食育センターへ見学に行きました。

今年度、はじめての社会科見学で子どもたちは、出発前からウキウキ。

食育センターへ着くと、厨房は調理の真っ只中。

限られた時間の中で、おいしい給食を食べてもらおうと、調理員さんは一生懸命です。

その姿をみて思わず「忙しそうだな~」と呟いている児童もいました。

リモートで栄養士の先生と繋ぎ、どのような工程で調理しているのか、詳しく解説をしていただきました。

実際に使用している調理道具を使用し、ボウルの中でかき混ぜる模擬体験もやらせてもらうことができました。

余裕のポーズをとっていますが、「こんなに重いものを持ち続けているなんて大変そうだな~」と調理員さんの苦労も学べたようです。

真剣に見学している姿勢に担任の先生も「合格点」と言っていましたよ!

すると、ここで、「グー、グー」という音が!

一生懸命頑張っていると、お腹がすいてきます。待ちに待った給食の時間です。

出来立てホヤホヤの給食のおいしさに子どもたちも満面の笑み。

後片付けもみんなで協力して頑張っていました!

楽しい見学もあっという間に時間が過ぎてしまいました。

最後に、調理員さんにお礼の挨拶。「みんな一生懸命、勉強頑張ってね」と温かいエールをもらいました。

担任の先生によると、この後も色々な所へ見学に行くことを予定しているようです。

次回は、どんな発見があるのでしょうか??

5年生社会「町の水産業」

役場産業振興課の職員を講師としてお招きし、5年生が寿都町の水産業について学びました。

昔栄えたニシン漁を中心に漁業集落が形成されたことや寿都湾の特徴など詳しく教えていただきました。

子どもたちが特に印象に残ったのは、漁獲量と漁獲高の関係について。

寿都町では、過去にホッケの定置網漁が日本一を記録するなど、ホッケの漁獲量が多いのですが、漁獲高では、ナマコやウニが上位を占めます。

そこで、教頭先生が「なぜ、ホッケがたくさん獲れているのに、漁獲高では、そんなに高くないのかな~」と発問をすると・・・

「単価が安いから」という回答が。

講師も思わず、「いいところに気付いたね!」と太鼓判を押してくれました。

最後に講師から、環境についての話があり、この先の資源を守っていくためにもゴミはきちんと処理してほしいとメッセージをもらいました。

これからも海を大切に守っていきたいですね!

学校づくりは「人づくり」、人づくりは「地域づくり」

5年生が黒松内町にある施設に行き、サケの人工授精を体験しました。

昨年と比べると、サケが水揚げされる量は少ないと言われていますが、たくさんのサケが遡上していました!

講師を務めるのは、役場職員と水産技術普及所の方々。今日のために、道具の準備や環境整備などたくさんの時間をかけて準備をしてくださいました。

今回のサケの人工授精体験は、3つの行程で行いました。

はじめに、メスのサケのお腹からタマゴを取り出します。

ポイントは、タマゴを潰さないように丁寧にお腹から取り出すこと。

みんな命を扱っていることの重みを感じながら、慎重にタマゴを取り出していました!

続いては、取り出したタマゴをオスの精子と混ぜ合わせます。

オスのサケのお腹を絞り、精子を取り出すのですが、これが意外にも難しい。オスのサケが重いため、サケを持つ人、精子を取り出す人、混ぜ合わせる人とみんなで協力しなければなりません。

最初こそ、苦戦していましたが、グループで協力して、見事な出来具合でした!

最後に不純物を水で洗い流します。

水の勢いでタマゴを容器から飛び出さないように、ここでも”慎重に”、”丁寧に”作業に取り組んでいましたよ!

ところで、写真右側の講師。7年前にサケの人工授精体験を授業として初めて実施した時の寿都小の児童だったのです!

コミュニティ・スクールの取組としても実施してきたこの授業でしたが、このような形で将来の地域を担う人材を育成することにも繋がっているのです。

学校づくりと地域づくりの好循環の関係の中で、「支援」を越えて「新しい価値を創造」し、学校を含めた地域全体を豊かなものにしていく、そんな地域と学校の姿を描いていけるのではないでしょうか?