学校づくりは「人づくり」、人づくりは「地域づくり」

5年生が黒松内町にある施設に行き、サケの人工授精を体験しました。

昨年と比べると、サケが水揚げされる量は少ないと言われていますが、たくさんのサケが遡上していました!

講師を務めるのは、役場職員と水産技術普及所の方々。今日のために、道具の準備や環境整備などたくさんの時間をかけて準備をしてくださいました。

今回のサケの人工授精体験は、3つの行程で行いました。

はじめに、メスのサケのお腹からタマゴを取り出します。

ポイントは、タマゴを潰さないように丁寧にお腹から取り出すこと。

みんな命を扱っていることの重みを感じながら、慎重にタマゴを取り出していました!

続いては、取り出したタマゴをオスの精子と混ぜ合わせます。

オスのサケのお腹を絞り、精子を取り出すのですが、これが意外にも難しい。オスのサケが重いため、サケを持つ人、精子を取り出す人、混ぜ合わせる人とみんなで協力しなければなりません。

最初こそ、苦戦していましたが、グループで協力して、見事な出来具合でした!

最後に不純物を水で洗い流します。

水の勢いでタマゴを容器から飛び出さないように、ここでも”慎重に”、”丁寧に”作業に取り組んでいましたよ!

ところで、写真右側の講師。7年前にサケの人工授精体験を授業として初めて実施した時の寿都小の児童だったのです!

コミュニティ・スクールの取組としても実施してきたこの授業でしたが、このような形で将来の地域を担う人材を育成することにも繋がっているのです。

学校づくりと地域づくりの好循環の関係の中で、「支援」を越えて「新しい価値を創造」し、学校を含めた地域全体を豊かなものにしていく、そんな地域と学校の姿を描いていけるのではないでしょうか?

寿都でよかった!

4年生が社会科の授業で寿都町の地震に備える取組について学習しました。

講師には役場の防災担当の職員。この日のために、たくさんの資料や教材を用意してきてくれました。

まず、はじめに東日本大震災の様子を収めた動画を視聴しました。

子どもたちは、まちが海水に飲み込まれていく様子を見て、あまりの悲惨さに言葉が出ない状況でした。災害は、想定を超えることがあること、自分の命は最終的には自分で守らなければならないことなど、もしものときの心構えについて学びました。

次に、まちでの取組について説明をしてもらいました。地震が起こった際の連絡体制や防災マップの見方など丁寧に教えてもらいました。

最後に、防災備品が備蓄されている倉庫を見学しました。3日間分の食料が保管されているようで、子どもたちも様々な種類の防災食品を見て、寿都で良かったと言っていました。

起こって欲しくはない災害ですが、いざという時の備えが大切になることを学びました。


講師の方、ありがとうございました!

あれから5か月

5月にこのブログで5年生が町内の農家さんにお米の苗を分けていただき、学校の裏庭で苗を植えたことをお伝えしました。

あれから5か月。苗は立派に成長し、収穫のときを迎えました。

土から5cmほど上の位置をハサミなどで切り取ります。

猛暑のため、水が涸れてしまい、収穫は少なかったのですが、食べられる状態にするのが大変です。①脱穀は手で行いました! ②籾摺りはみんなで知恵を出し合い色々試しました。

籾摺り方法その1「すり鉢&ボール」
籾摺り方法その2 ざるで転がす

何が効率が良いか、結論は出せませんでしたが、とにかく手間がかかることは分かりました。米は八十八の手がかかるのです。次は精米、何か良い方法はないかな?みんなで知恵を絞ります。